微熱兆候 Ⅰ 母と娘、愛の肉欲

道路では、数十羽のカモメたちがこぼれたサンマをかすめ取ろうと盛んに鳴き声を上げていた。
ダンプやフォークリストが近づくたびに、パッと素早く舞い上がっては、何事もなかったかのように魚を拾いに走る彼女たち。
晶子は事務所の窓の下で繰り広げられる日々のそんな行いをじっと楽しそうに眺めていた。
窓からそよぐ夏の風。眩しげに視線を上げると、そこには果てのない水平線が、入道雲を従えながらずっと遠くまで伸びてる。
女子校を卒業した晶子は、この春からこの冷凍倉庫会社で事務員として働くようになっていた。——
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港の冷凍倉庫で働くようになった晶子が、新たな出会いを通しておとなになっていく様子をぜひ感じてください!
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