青凛学園淫乱日記
第3章 わたし、小百合です①
わたしは涼子のクラスメートの小百合と言います。
涼子ってツンと清ましたところがあるけど、けっこうドジなところもあるのよ。この前なんて・・・話せば長くなりそうだからまた今度ということにしますね。わたしと涼子はそれほど親しい友達ってわけじゃないけど普段は仲良くしています。っていうか、わたしたちの学校の生徒って、相手と少し距離をとりあって付き合う癖があるんですね。友達同士けんかしたりふざけ合ったり、そんな付き合いを望む気持ちもあるんですが、慣れてしまえばウチの学校みたいなドライな付き合いのほうが楽みたいで、それはそれで、わたし、この学校気に入っていたりします。
涼子は確かに綺麗ですね。映画なんて字幕を見なくても読めてしまうし、数学だって得意なの。やっぱり勉強ばっかりしてるのかなぁ。悔しいけど才色兼備の典型って感じですね。わたしなんか一つも勝てる場所がないかな。いったい彼女はどんな生活をしてるんだろうな。
そう言えばもうすぐ綾香の誕生日だし、そのときいろいろ聞いてみようかしら。いまさら聞けないこと、そういうことも特別な機会のときなら聞きやすいしね。あら、いやだ、なんだかサラリーマンの親睦会みたい話だわ。わたしたちの関係って、やっぱりちょっと特別なのかな。
そして2週間後の誕生会。
綾香のお父さんは建設関係の会社の社長をしてるので、お家なんてすごく大きく立派なの。車がご趣味だそうで高そうなクルマが車庫に何台も置いてあったわ。綾香はブガなんとかって言ってたけど、わたしにはさっぱりわかりませんでした。
食事会は客間でコックさんが作ってくれた美味しいスペイン料理をご馳走になりました。綾香は「わたしのママは家事まで人任せで家で食事をすることもないのよ」っ怒ったように言っていたけど、そういう家庭の事情みたい事ってわたしたちはまず口にだすことがないんですね。それでちょっとびっくりしたけど、綾香はもともと物事をはっきり言うタイプだから、面白いなって。
今日の食事会には13人の友達が招かれました。プレゼントを渡して食事して、9人はそこで帰りました。俗に言う付き合いですね。残った4人はわたし小百合と、綾香と恵子と涼子です。考えてみたら、平面的な付き合いの中でも個性的な顔ぶれが揃ったって感じですね。
綾香の部屋は女の子の部屋としては華やかさに欠けていたけど、そのぶんシックな大人っぽい部屋でした。わたしは何回か来たことあるけど、恵子ははじめて来たみたいで興味深くあちこち眺め回していたわ。「