若菜かな…?
第3章 若菜の部屋
俺は少しセンチメンタルな気分になりながらベッドから立ち上がり、あらためて自分のからだを見つめた。
薄暗い部屋の中でもわかる、輝くような白い肌。繊細なボディーラインは、完璧な曲線を描きながら、乳房から細いウエスト、ほどよく肉のついたヒップからつま先まで続いている。
彼女のことは幼いころから知っているので、いままで女として見たことも、むらん、オナニーのネタにしたことすらなかったが、客観的に見れば、若菜はそこらの女優やアイドルよりはるかにずっと美しい。
俺は手鏡に、自分の顔を映してみた。そこには、少し困った顔をした、絶世の美少女が映っていた。
階段の下から、ふたたびおふくろさんの声が聞こえた。
俺は、いま行くと返事をし、急いで新しい下着と見覚えのある部屋着に着替えた。